人の温もりだけを
あたしに・・・
「頭痛っ・・・。」
起きた瞬間に頭部に激痛が走る。
此れが世間で云う二日酔いというものだろう。
なんて考えながらふと、昨日の事が頭を過ぎる。
「『HEAVEN』か・・・」
「「「「いらっしゃいませ、姫!」」」」
「姫、お名前は・・・」
「俺らのことは、呼び捨てにでもしてくださいね。」
「また、きてくださいよ??」
「そっか、昨日、ホストクラブ行っちゃったんだ・・・」
スバルの優しい口調と、ショウタの優しい笑顔が頭から離れない。
「今日、なんかあったっけ・・・。」
ケータイを開き、予定を確かめる。
「6時から病院、か。其の後は・・・なんもないや。」
あのお店に行きたくてしょうがない。
自然と手が動いてる自分がいた。
5時45分。通っている病院に行く。
受付を済ませ、自分の番が来るまで、週刊誌をとって、読む。
週刊誌には「熱愛発覚!」などの見出しがほとんどだった。
「別に本人の勝手じゃん。」
そう思いながら雑誌をめくっていると、自分の名前が呼ばれた。
無言で立ち上がり、週刊誌を元の場所に戻し、診察室に入った。
「ん、前よりは良くなってますよ。でも今日、検査入院、しましょうか。」
「へ!!?」
「気になるトコがいくつかあってね・・・」
「そう、ですか・・・」
「あ、さんがいやならいいんだけども。」
「あ、大丈夫です。」
「じゃ、明日検査するから、どうしようか、7時30分ね。」
「分かりました。」
「じゃ、後で。」
「はーい。」
会計を済ませ、自宅に服を取りに行く。
「いきなりだなー。今日行こうと思ってたのに・・・」
ま、いっか。と開き直り、準備を済ませる。
そして、家を出た。
「808号室ね。」
主治医のヤマシタ先生にそういわれ、看護婦さんと先生に案内され、病室に行く。
病室に着き、ベットに横たわっていると、さっき出て行ったばかりの先生が入ってきたようだった。
「さん、担当の看護士です。紹介しますね。ヤスダくん。」
「ハイ!」
ヤスダと呼ばれた人は元気よく返事をした。
聞き覚えのある声だ、と思いながら振り向くと、(そのときはいろいろとセッティングやらなにやらをしていた。)
ショウタがいた。
あたしが吃驚した顔で見つめると、ちょこんと舌を出し、人差し指を口元に当てた。
それを見てあたしは、平然を装い、「よろしくお願いします。」といった。